掛け軸の掛ける場所も、とても重要です。
以下のチェックポイントで、あなたの掛け軸が飾られている環境が、掛け軸にあっているかどうかご確認下さい。
日本には四季がありますので、高温多湿の気候に適応するよう掛け軸は作られています。
しかし、ちょっとした不注意や保存方法によって狂いが生じてきます。自然はありがたいもので、掛け軸を大切に扱いさえすれば、その気候に掛け軸が馴染んでいき、長年楽しむことが出来ます。そこで、保存方法と取扱注意点をいくつかご紹介いたします。
掛け軸が最も嫌うのは「湿気」と「乾燥」です。
掛け軸は和紙と表装裂地が糊付けされて出来ていますので、湿気には大変弱いのです。
梅雨時などは防湿剤などを用意するなど注意が必要。
保管する場所は「湿気の少ない所」でお願いいたします!
掛け軸は湿気とともに急激な温度の変化、乾燥も嫌います。
直射日光にあてるのはもちろんのこと、室内の暖房にも留意いたしましょう。
長い間(半年~1年以上)掛けっ放しにしておくと、「日焼け」「シミ」をはじめ、湿気による「反り」や表装の汚れ等、見た目のマズさもさることながら、美術品本来の価値もぐんと下がってしまいます。
これを防ぐには、たまに巻き納めて休ませてあげましょう。
また、四季折々に触れ、来客の際には、お客様の好みに合わせて掛け軸を飾り替えるのも風情があって素敵です。
予算的に無理というお客様も、少なくても二幅揃えて、3ヶ月交代で掛け替えることをオススメしています。
これは、末永く掛軸を愛蔵するコツでもあるのです。
虫干しは年に二回、春と秋の晴れた日に行うと良いでしょう。掛け軸に風通しを良くさせ、本紙の湿気を取り除けば、カビや害虫を防ぎ長持ちさせられます。
衣替えのシーズンには、掛け軸も「虫干し」して休ませてあげましょう。
掛け軸を取り扱う場合には、手を清潔にしてからにして下さい。
汚れた手や油っぽい手で扱うと、その部分がシミやカビの原因になりますので、私たち画廊スタッフは、作品を扱う時は必ず白い手袋をはめて作業しております。
また、掛け軸保存のためには「桐箱」に入れておくのが最も良いでしょう。
桐は軽くて美しいばかりでなく、水にも火にも強く、湿気を守る点でとても優れた材質です。しかし、濡れた手で触ったまま、あるいは雨の日に湿気を含んだまましまうと、桐箱の密封性なるが故にカビが生えたり、糊がはがれたりする原因になります。
桐箱というと贅沢品のように思われがちですが、これまで古美術品が良く保存されていたことを考えれば、桐箱こそ美術品にとって必需品だと言えるでしょう。
当店が運営するネットショップを騙った、美術品販売の偽サイトの報告も挙がっております。
こちらも重ねてお気を付けいただきますよう、お願い申し上げます。
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森山みき江
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